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普段は患者さんに優しい眼医者さんなのに、寝室はまるでマッドサイエンスな研究室。こんなプレイに慣れた自分にも呆れるけれど、性嗜好は人それぞれだし、結果として気持ちよければ全て良しなんだろう。
痛みを伴う快楽は与えられる方も、たぶん与える方にも中毒性がある。
抜け出せない気がするし、積極的に抜け出そうとも思わないのが現状だ。
ただ時々ふつうに抱き合ってみたいと思う時もある。その提案が採用された事はないし始まってしまえば同じなので流されるけど。
怪我をさせられた事は一度もない。
僕が本気で嫌がる事を先生はしない。
結局は全てが僕の許容範囲なんだと自覚もある。
「相変わらずじーっと見るねー。怖くない?」
「見ない方が怖くないですか。こんな器具が[ピ──]とか[ピ──]とかに入るって」
「そんな冷静なとこも大好きだよ♪じゃあ綺麗にしようねー」
僕の体は先生によってこつこつと作り変えられた。
一番最初に望んだのは僕だったようにも先生だったようにも思う。
二十二才からこの年になっても開発の余地は残されている模様だ。
それが先生の嗜好なのか優しさなのかは判断がつかない。
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