癖(へき)

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男は背中に手を回すと 遥が膝から落ちないよう強く抱き締め さらに奥深く突き上げた 俺も…イクよ! 遥のイク様子を確認し動きを早くする まだイッている遥に聞こえるはずもなく あぁ!あぁ!と天を仰いで叫ぶ その姿に満足しながら 白濁したそれを吐き出した ふっ!っー!! ぎゅーっと さらに抱き締める腕に力を込め 遥の中でビクンビクンと踊り やがて動きが止まった はぁはぁと息を切らせ 互いの顔を確かめる 舌を絡ませキスをしながら 名残惜しそうにそれを抜いた ふ…あぁん! まだ余韻に浸っていたのだろう 糸の切れた操り人形のように 崩れ落ちた遥を ソファーに横たわらせる 何これ、ふわふわする… 身体をもて余していると 男が後処理をしていた 遥の身体を拭うと隣に腰掛け タバコを吸いだした ふぅーっと煙を吐き出すと こちらを見ながら優しく微笑んだ ごめんね 手加減できなかった 急に恥ずかしくなり思わず顔を伏せた 本当は もっと満足させたいんだけど ゴムがないから今日はこれで我慢してね …まだするつもりだったの?! がばっと起き上がったため バランスを崩してソファーから 落ちそうになったが 男が片腕でひょいと持ち上げると 膝の上に寝かせた まだきついでしょ?休んでいて 髪を撫でられ いつの間にか微睡んでいたらしい そのまま意識がなくなった
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