それぞれの幸せ、そして…

4/15
前へ
/336ページ
次へ
先月 三人は北条家を訪れ 結婚の挨拶をしたばかりだった 終始デレデレする 幸せそうな奏太を見て 貴久は自分の事のように喜んだ 詳しくは聞いていないが ゆりは17歳で子どもを産み そのまま シングルマザーになったそうで 今時の若者とは違い チャラチャラしていない 古風な女性である 一人娘の真尋は 紗由美と良尊と年が同じなので 同じ保育園にしようかと 母親同士が話を進めている ガチャ 玄関のドアが開いた 勝利と康代だった あら、玄関先で立ち話? ダメよハル お客様はすぐにお通ししなきゃ~ はーい んまっ!気のない返事 タカちゃん こんな嫁さんさっさと別れて いつでも ワタシの所にいらっしゃいね 貴久は康代の言葉に苦笑いをする
/336ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2592人が本棚に入れています
本棚に追加