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カノさんは男性スタッフさんから、黒いバッグを受け取り、私たちは送迎車に乗った。
「お仕事に行く時は、送迎車でラブホの前まで連れて行って貰う事になるよ。
講習は、事務所から近くてうちの店のお客さんもよく利用するホテルに入るねー!」
カノさんが明るく説明をしてくれ、車がホテルへと向かう。
もう、後戻りできない。
ふわふわした気持ちと罪悪感がごちゃまぜになった気持ちになる。
背徳感というのは、こういうことなんだろうか。
ラブホは、事務所からすぐに近くにあったので、すぐに到着した。
人生初めての風俗の面接から、たった1時間足らずで可愛い現役の風俗嬢の女の子とラブホに向かう。
あまりの非現実的な状況に、自分でもついていけていない気がする。
こうして、私はあっという間の社長の面接から、デリヘルの講習を受ける事となった。
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