魔闘士さまは非番の時にいつもイチャついている10~夜のお菓子~

51/51
53人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
 しかし次の瞬間には、もう笑顔に戻るヴァフィラなのだ。 「……解かったなら、もう一口」 「は~い♪ ってゴメン。無くなっちゃったぜ」  デザートに果物がある、と椅子から立ち上がったルドーニに、ヴァフィラは注文を付けてきた。 「まだ残ってるだろう? あれが食べたい」 「あれ、って?」 「……うなぎパイ」  おいおいおい、とルドーニは笑った。 「あれは『夜のお菓子』だぜ? 今は朝だろうがよ~」 「昨日だって、ティータイムに食べたじゃないか///」  はいはい、とルドーニは改めて返事をした。  まったくヴァフィちゃんったらすっかり大人になっちゃってまぁ♡ (と、なると。『夜のお菓子』を深読みするようになったのかな?)  本当に本当の意味を、もう一度しっかり教えてあげなきゃな、とヴァフィラより少しだけ大人なルドーニは頬を掻いた。  
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!