勇者

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勇者

これはアルゴがメリアでの戦闘を終えた少しあとの話... 「ハァハァ。今メリアの町で悪魔の反応があった!」 1人の勇者が走っていた。この者はサイガ。世界に5人いる国家直属勇者の1人だ。 「嫌な予感がする。間に合ってくれ!!!」 ここで勇者について少し説明しよう。この世界の勇者は3つに分けられる。 一つ目は勇者(仮)だ。これは正式に勇者ではないが勇者と名乗っている者をさす。 二つ目は町や村で任務をこなしたり防衛をしたりする、一般的な勇者だ。ほとんどの勇者がこれに分類される。かなり強い者もごく稀にいる。世界の中心都市ティーンで、勇者認定試験に合格すると、晴れて勇者になれる。 三つ目は国家直属勇者だ。この勇者は世界に5人しかおらず、実力は他の勇者とは比べものにならない。この勇者達は世界を自由に回って魔物討伐や、通りかかった村を守ったりしている。国家直属勇者になるには実績を挙げるか、勇者認定試験で異形の数値を出すしかない。 話は戻りサイガがメリアについた。そこで見た光景に絶句した。 「、、、な、なんだこれは....」 「これは悪魔の呪文。まだ近くに術者はいるのか?」 サイガが拳をにぎり締め呟く。 「必ず切り捨てて葬ってやる!!」 走り出すサイガ 「感じるぞ、悪魔の気配。まだ間に合う!逃すかっ!!!」 国家直属勇者の1人のだけあって何の魔法も使わずに気配を探るサイガ。こんな芸当は真似してできるものではない。さすがの力だ。          しかし 気配に気づいているのはサイガだけではなかった。 「アぁ?なにか近づいてくるなァ。こいつは強いな。勇者か!?カッカッ!!」 不適に笑うアルゴ 「早く来い!さっきの町の奴らでは足りねえんだよ!」
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