プロローグ

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プロローグ

これは魔術の国マドールノの物語である。 「俺の旅は今ここから始まる。さあ!この憎しみの全てをぶつけよう!!」 ーこの憎しみとは?時は10年前に遡る...ー ダルア村の少年アルゴは勇者を目指す無邪気な少年だった。 「今日は何してあそぼーかなーー?」 「勇者様!」「勇者様だ!」 んー?勇者?アルゴは声のする方へ走っていった 「みなさん!この近くの山にいる魔物は退治しましたよ!」 そこには魔物を倒して村へきた勇者の姿があった。 「あーーーー!勇者様だ!!」 「お!元気のいい少年だね!君名前は?」 勇者は優しく語りかける 「俺アルゴ!勇者様の名前は?」 「僕はねディスカルだよ。よろしくね!」 「へー!勇者ディスカルか!ところでそのビンは何?」 アルゴはディスカルが手にしていたビンを指差した 「これは、魔物の血なんだ。王都で魔物の研究につかうから採取してこいって言われてるんだ。あんまり気乗りしないけどね。」 「そーなんだ!」 「ではアルゴ君!村のみなさん!僕は帰ります!魔物には気をつけてお過ごしください」 「俺が勇者になるから心配ないさ!」 「アルゴ君たのもしいな!がんばれ!!」 勇者は帰路につくため歩き出したその時 ガッ 勇者は道に躓いた。 勇者はビンをはなしてしまった。 「あっ!ビンが落ちる!」 アルゴはビンが落ちる前にキャッチしようとビンに向かってダイブした。 パリンッ! ビンはアルゴの頭に当たり、中の血はアルゴにかかった。 ウァァァァァァア 雄叫びをあげたアルゴには黒の羽が生え、禍々しい角が生え腕や足が漆黒に染まっていった。 その姿は悪魔そのものであった。 「まさか!悪魔化!?まずいな...」 「みなさん!自分の家へ逃げてください!」 キャー! 村の人々は逃げていく。 「オレどうなったんだ?カラダが熱くて、チカラが溢れてくる」 「君は悪魔化した。おそらく血と君のカラダが適合したんだろう。」 「悪魔?悪魔って敵じゃん!オレ勇者になりたいんだよ?」 アルゴは泣きそうな顔で言う。 「すまないが君はここで切らなければならない」 「僕の責任だ。せめて一撃で安らかにに眠ってくれ。本当にすまない...」 ディスカルが苦しい表情でアルゴに言う。 「切る?オレはビンを守ろうとしただけじゃん!なんで?オレは何にも悪いことしてないじゃん!!!」 泣きながら叫ぶアルゴ 「すまない」 ディスカルは剣を振り上げた。 「フザケンナァァァァ」 アルゴは大声を上げ逃げだした。 「ま、待て!」 ディスカルは追う 「ゼッタイニフクシュウスル!アノユウシャニ!ソシテコノリフジンナセカイモツブス! 」 アルゴは逃げながら、泣きながらこう叫び、誓った。 そこから10年間、復讐のための修行をし、魔獣を喰らい、勇者を倒すことだけを考えて過ごしてきた。 勇者を目指す奴は容赦なく殺した... ーそして現在へ戻るー
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