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全員集合
「はぁ、やっと祝詞が終わったか……変なモノもあまり出なかったし、そろそろ航平の所に……ん?」
いきなり後ろに気配を感じたと思ったら、パコーンと何かで殴られて振り向くと、こちらの服を着た兄貴……しかも手に持ってるのは明らかに屋台で楽しんでたのであろう景品のおもちゃの箱。
「気配消してやがったな!」
「ボーッとしてるお前が悪い。冬弥達の気配でここまで辿り着けたが、本当に天狐を超えたんだなあいつ」
「さすがに俺も信じざるを得なかったが、資質ってやつだろ?もうじい様には会ってきたのかよ」
「まだ。親父が来いってうるさいから来たけど、全員集合だな」
「は?」
「京弥も本屋に寄ってから来るって言ってたから、そろそろ着く頃だと思うんだが」
「どこに泊まる気だよ……」
「冬弥の家とお前の家?」
ふざけるな!俺は何も聞いてないぞ!?
しかも、じい様が来ることさえ知らされてなかったのに、この自由人たちめ!!!
「んじゃ、俺は雪翔達と合流してから行くけど、お前どうする?」
「俺も行く」
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