15人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
第1章:閉店からの開店
「午後8時…そろそろ店じまいだな」
今日の最後のお客は老紳士風の男性だった
彼が会計を済まして店を出ると
カフェのオーナー阪上竜也は閉店の準備に取り掛かった。
町外れにある小さなカフェ『ブルーノ』
この店を竜也は一人で切り盛りしている。
大繁盛している訳ではないが
竜也一人で生活する分の収入は確保出来ている
「さてと…始めるかな」
竜也は外に出るとカフェの入口の
扉のフックにメッセージが書かれた
プレートを引っ掛けた。
『~本日貸切~
社会生活に疲れた方歓迎致します。』
最初のコメントを投稿しよう!