第1章:閉店からの開店

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第1章:閉店からの開店

「午後8時…そろそろ店じまいだな」 今日の最後のお客は老紳士風の男性だった 彼が会計を済まして店を出ると カフェのオーナー阪上竜也(さかがみたつや)は閉店の準備に取り掛かった。 町外れにある小さなカフェ『ブルーノ』 この店を竜也は一人で切り盛りしている。 大繁盛している訳ではないが 竜也一人で生活する分の収入は確保出来ている 「さてと…始めるかな」 竜也は外に出るとカフェの入口の 扉のフックにメッセージが書かれた プレートを引っ掛けた。 『~本日貸切~ 社会生活に疲れた方歓迎致します。』
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