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2-01 新たな依頼
―2026年9月10日、2-E教室―
リバイアサンとの戦いがあった夏休みが明けて、今日からいよいよ二学期。オレたち中学二年生にとってはここからが将来に向けたスタートらしい(香織さんいわくこれが普通)。
オレ・一ノ瀬新太は一学期散々遊び呆けていたから、そのぶんを二学期でどうにかしなきゃいけないそうだ。
………やるわけないけどね。学生は遊ぶか青春日の二択だろ?(すいません、オレの偏見です)
「新太、おはよう。臨海の夏って、そこまで暑くないね。」
オレの隣の席に座っている茶髪に碧眼の女の子は、オレの(一応)彼女の二菜。最近というか、夏休み明けからメガネを作ったそうだ。
「まぁね…この街は潮風が頻繁に吹くから、いくら太陽が照りつけてもすぐに冷えたりするんだよ。」
初めてオレや彼女を見た人のために補足しておくと、彼女は半分人間半分ゲームキャラだ。
だけど、オレがかっこよく助けてそのまま仲間に入れてあげたんだ!
あ、オレのことを簡単に言い表すと『クレイジーだから簡単に言い表せない』って感じ?(説明になってない)
「よぅ、アツアツのリア充さん…って、俺らも似たようなものか。」
このあからさまに口が悪い不良オーラ全開の男の子は俺の幼なじみの蓮。コイツを一言で言い表すと『クレイジーだけど話せばわかる優しいやつ』なんだ。うちのクラスでは常にテストの成績は一位なんだ(そのくせ学年総合で真ん中である)。
「何だよ、蓮。お前だって人のこと言えた義理じゃ無いんだからそんなこと言ってんじゃねぇよ!」
「ほぅ……この俺に挑もうってか?いいぜ、久々に喧嘩という名のウォーミングアップと」
「こらぁー!また二人とも危ないことしようとして!先生じゃなかっただけ、良かったわね。」
この見るからに真面目そうな…いやマジ真面目な女の子もオレの仲間の香織さん。真面目ゆえ、オレら二人への当たり方が少々キツいんだよ…でも、林間学校の時から多少軟化したイメージはあるけどな。
それでもやっぱ真面目な子は嫌いだー!
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