2-01 新たな依頼

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「今日から二学期よ、みんな。まずはしっかり夏休み明けテストを攻略しましょ!」 うん?攻略……?ダメだ、吹きそう。こんな真面目な女の子が、テストを攻略て…ゲームじゃないんだから。 …ん?あ、オレの真横で完全に腹抱えて吹き出してたヤツいたわ…… 「ふぐぅ!?……に、二菜さん。新学期早々腹ズビシチョップ止めて…けど、三樹やべぇよ……完全ゲーマー脳じゃん…あー苦しい。」 蓮は二菜からの平手突きと三樹のバカっぷりに腹を痛めてうずくまった。 「蓮、彼女を傷つけるのよくないよ。」 ……『物理的にオレを傷つけかねないキミが言えたことか』ってツッコみたいとこだがあえて言わないでおこう。オレまでトイレと友達になる気はない。 『新太、ちょっといいかな。話しておきたいことがあるの。』 頭に付けっぱなしだったライブギアから声が聞こえてきた。この子はクリメアっていうオレたちの仲間で、『ARライブズ!』がリリースサービス開始された直後に幽霊扱いされていたAIなんだ。 「ごめんな、クリメア。オレたち今からすげぇ大事なイベントがあるから、また後にしてくれるかな?大丈夫、終わったらすぐ屋上行くし。」 『分かった!けど、できれば早めに来てね。すごーく長く話すから。』 「OK。じゃあまた後でな。」 オレは先生に見つからないようにライブギアの電源を切り、鞄の中の、しかも奥の方へ突っ込んだ。 こうして、オレたちは夏休み明け最初のとんでもないイベント・夏休み明けテストを受けた。 ―cans本社地下室― 「ついにこの時が来た……私が〈管理者〉から〈絶対神〉へと昇華する時がぁ!計画書の通り、全てのレイドボスを強力に、凶悪にし…全ての人間を流血なく亡き者へ変え、データ体として管理するのだ…。美しいと思わないかい?01…いや、アラタ。」 神矢は白と黒のライブギアを片手に誇らしげに言った。 『アンタはオレたちの仲間を増やすのが狙いか?だったらオレたちと手を組む意味は薄い気がするよ?』
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