2-01 新たな依頼

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『いいね、その表情…渇きに飢えるその顔…そうだ、!ボクと一緒にハカイっていうゲームで遊ぼうよ!』 ルーエルは黒いライブギアを手渡した。すると、その黒いライブギアは勝手に少年の頭に装着された。 「ぐぅっ……うわぁぁぁぁぁぁぁあ!」 ―翌朝、グラウンド― 『壊す…壊す……ぶっ壊すぅ!ルーエル様の邪魔をするヤツはこの俺がぶっ壊すぅ!』 グラウンドでは黒いライブギアを付けたバスケ部の少年が、ゲームフィールドを展開して大暴れしていた。 「い、一ノ瀬くん、助けてくれよ!佐野のヤツ、何かおかしいんだよ!」 「分かった…伝はとりあえず逃げて!」 「マジで頼んだからな!」 ……佐野の頭に付いてるヤツって、ライブギア?いや待て、にしては形が違うじゃないか!二菜とか竜平くんが付けてたそれと似てるような… とにかく今はこの状況をどうにかしよう! 「ライブスタート!ゲームフィールド、突入!」 新太は走りながらゲームフィールドへ突っ込んでいった。 ―ゲームフィールド内― 『見つけた…見つけたぞ、一ノ瀬アラタぁ!』 「くっ…佐野、聞こえるか、佐野!オレの声が聞こえないのか!ここがどこか分かんないのか!?」 『ここはゲームの中の世界!お前は敵!それしか分からん!俺はルーエル様の忠実な僕だ!』 ドカッ …ルーエル?誰だそいつ?佐野は『ARライブズ!』未プレイなはず…なんでそんなヤツが急にこんなことを!? 「佐野、よく聞いてくれ。今すぐそれを外すんだ!じゃないとお前は後戻りできなくなっちまう!大事なヤツを傷つける!」 『破壊とは…人が傷ついてこそ言えること!人が傷つかない破壊など…ない!』 バキッ…… 「どうして分かってくれないんだよ!お前の友達は佐野を心配してるんだぞ!」 『俺に……友達なんていないんだよぉ!』 ……これは、ヤバい。ヤバすぎる…! ~次回~ 狂った佐野を救うため、オレはもう一度剣を握る。次回、〈レイドRIZE〉
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