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『いいね、その表情…渇きに飢えるその顔…そうだ、!ボクと一緒にハカイっていうゲームで遊ぼうよ!』
ルーエルは黒いライブギアを手渡した。すると、その黒いライブギアは勝手に少年の頭に装着された。
「ぐぅっ……うわぁぁぁぁぁぁぁあ!」
―翌朝、グラウンド―
『壊す…壊す……ぶっ壊すぅ!ルーエル様の邪魔をするヤツはこの俺がぶっ壊すぅ!』
グラウンドでは黒いライブギアを付けたバスケ部の少年が、ゲームフィールドを展開して大暴れしていた。
「い、一ノ瀬くん、助けてくれよ!佐野のヤツ、何かおかしいんだよ!」
「分かった…伝はとりあえず逃げて!」
「マジで頼んだからな!」
……佐野の頭に付いてるヤツって、ライブギア?いや待て、にしては形が違うじゃないか!二菜とか竜平くんが付けてたそれと似てるような…
とにかく今はこの状況をどうにかしよう!
「ライブスタート!ゲームフィールド、突入!」
新太は走りながらゲームフィールドへ突っ込んでいった。
―ゲームフィールド内―
『見つけた…見つけたぞ、一ノ瀬アラタぁ!』
「くっ…佐野、聞こえるか、佐野!オレの声が聞こえないのか!ここがどこか分かんないのか!?」
『ここはゲームの中の世界!お前は敵!それしか分からん!俺はルーエル様の忠実な僕だ!』
ドカッ
…ルーエル?誰だそいつ?佐野は『ARライブズ!』未プレイなはず…なんでそんなヤツが急にこんなことを!?
「佐野、よく聞いてくれ。今すぐそれを外すんだ!じゃないとお前は後戻りできなくなっちまう!大事なヤツを傷つける!」
『破壊とは…人が傷ついてこそ言えること!人が傷つかない破壊など…ない!』
バキッ……
「どうして分かってくれないんだよ!お前の友達は佐野を心配してるんだぞ!」
『俺に……友達なんていないんだよぉ!』
……これは、ヤバい。ヤバすぎる…!
~次回~
狂った佐野を救うため、オレはもう一度剣を握る。次回、〈レイドRIZE〉
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