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「あのさ・・・」
あの後、割とすぐに迎えに来た晃陽さんに抱っこされて、リビングのソファーに座らされる。
リビングのテーブルの椅子じゃなくて、柔らかいソファーを選んでくれたのは晃陽さんの優しさ。
エプロンのフリフリが擽ったかったけど。
ついつい、首に手を回して落ちないようにってしがみつく。
・・・・・・って違うから!!!
「このソファーなに!こんなの無かったけど!」
あ、腰に響く。いたたたたたた。
もうさ、色々諦めるよ。うん。いいんだ。
丈の足りないスウェットも。ピッチピチのTシャツも。フリフリエプロンも。もうさ、仕方がないと諦めるしかないじゃん。着替えてくんないし。
でも、昨日までなかったソファーが。それも割に大きめのソファーが我が物顔でリビングにあるとね、何事かと思うの。
怒鳴った俺は悪くない。
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