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「だからね、何度でも言うけど。夏月の腰が痛いだろうなっていう俺の優しい気遣いでしょーが」
でしょーが。じゃねぇわ。
理由は有難いけども。気持ちも嬉しいけども。
今日は土曜日だからね。しかも今9時半。
店も開いてなければ配達だってしてない。
一体いつ頼んだ!なんのために頼んだ!!
今日か!今日のためか!
用意周到過ぎて泣ける。
準備万端過ぎて笑える。
「こーよーさん、俺ね・・・貴方にまた会えて良かった。あんな思いしたのに、なーんにも無かったみたいにエッチしてくれて、凄く嬉しい。でもね」
ソファー・・・ないわー。
ちなみに、あのフリフリエプロンは俺のために買ってきたらしい。・・・昨日。
だから遅くなった・・・って、なんかちがーう。
晃陽さんて、こんな人だったっけ。
ああ、それでも。
晃陽さんと食べる、俺の作った飯は美味い。それだけて幸せだ。
隣に晃陽さんがいてくれて、一緒にご飯食べてくれて「美味い」って言ってくれて。
世界一幸せだ。
小さい事には目を瞑ろう。
・・・金額が小さくないけど。
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