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やはり先生の言いつけは守るべき、と思わされる出来事が、中村航基の身の上に起きた。
「…」
突拍子もない出来事で目にした、ルーズリーフノートの最終ページの裏側。
そこに書き連れられていた、航基宛てのラブレターを、先生の言いつけを守らず、友人と二人きりの教室ではっちゃけた行動を取ってしまったせいで、目の当たりにするという事態に陥ってしまったのだった。
『──航基へ。』
で始まる文言は傾斜文字で書かれ。
まるで英文を読むような気分になる、そんな独特な癖字で書き記されていた。
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