わんこ系

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わんこ系

「ちーあきっ」 「っ、」 考え事をしていたら、体に衝撃が走って動きを止めた。 この遠慮のない行動、甘えた口調……さては! 「佐伯先輩!」 「おう!お前難しい顔してたぞ?どうした?」 どうしたって……それは……。 先日の蘇芳倭人のことについて考えていた。 あの時――――…… 全く男であることを意識していなかった。 表情から仕草、声まで女のソレだったと思う。 勘の鋭いあいつのことだからバレていそうで気が気じゃない。 あれから何の接触もないことが唯一の救いなんだろうけど……。 このじわりじわりと蝕まれていく感じ、生きた心地がしない。 死刑宣告を待つかのようだ。 「って、ちょっと!どこ触ってるんですか!」 「えー?だって千秋の身体柔らかくて触り心地いいんだもん。女みてぇ」 「!!」 その前に、この人!! この人をなんとかしないと!!
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