クール系とチャラ男

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クール系とチャラ男

今日は週に三回あるバイトの日。特に予定がなければ土日も入るようにしている。 大学に通うため上京してきたので今は一人暮らし。よってこのバイトでもらう給料は貴重な食い扶持だ。 何をしているかというと……、 「千秋、三番オーダー」 「了解」 両手いっぱいに料理を抱えているバイト仲間に声を掛けられ、支持されたテーブルへと向かう。 目の前に立つと手を体の横に合わせて斜め45度に頭を下げた。 「お帰りなさいませ、お嬢様方」 そう一字一句丁寧に並べてゆるりと笑みを浮かべる。 続けて「ご注文をお伺いします」と言おうとしたのだが、その前に興奮してやまないといった感じの黄色い声に遮られてしまった。 「きゃああああ!!やばい!千秋くんの執事姿やば過ぎ!!」 「ご、ごめん千秋くん。どうしてもって言われてつい連れてきちゃった……」 太陽光よりも強いんじゃ、ってくらい目を輝かせている子を見ながらその真向かいに座っている子が申し訳なさそうな声を出す。
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