プロローグ

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プロローグ

 心に芽生えた、この気持ちを。相手に伝えてしまうのは、簡単だ。  でもそれは、俺の背負う重荷を相手に押し付ける事にはならないだろうか?  なんて、考えてしまうのは。他の人と違う性別に、惹かれてしまったからだろう……。  ある日、先生が言った。授業が早く終わった、残りの時間に。 「恋をしなさい。辛いことも、悲しいことも。いつか笑える日が来るから。君達にはまだ、時間がある」  みんなは笑っていたけれど。その一言が、俺の背中を押した。いつか言葉にして、伝えたい。この『想い』を。そう、思えた。
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