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バンガローへ
「あんた達一体何やってんの!
嶋崎!どういう事なのか説明しなさいよ!
早く!どうしたの?
何か言いなさいよ!
ああ~イラつくわ!
何なのよあんた達!
ほんと...もう嫌になっちゃう。
バカなの?死ぬの?
もう好きにしたらいいわ!」
バンガローに着くと大仙社長が待っていた。
気持ちは手に取るように分かったので何も言えずにいた。
しかし...
「オバさん、何も知らないくせにギャーギャー煩いのよ。
わたし達、色々と大変だったの!
オバさんにそんなに叱られる筋合いはないと思うけど...
わたしヒババにだってそんな風に言われた事ないんですけど。
どうなの?
私のナガテ。」
カガリが火に油を注いだ。
カガリってこんなんだっけ?
と思いながら、
「す...すみません社長!
ボ...ボクが全部悪いんです。
みんなをそそのかしてボクがヤッた事なんです。
ほんとごめんなさい。
今回だけはこのボクに免じて許して頂けないでしょうか。
お願いします社長。」
ボクがこんな事言ったのは初めてだった。
社長は眼を丸くしてナガテを見つめていた。
「社長さん、皆さんお疲れの様なので少しお休みになられたらと思います。」
鏡川医師が言った。
「そ..そうね。
嶋崎はチョット残って話を聞かせてくれるわよね。」
嶋崎は頭を垂れた。
「じゃぁボクは2階で少しだけ休みます。」
と言って上がろうとするとカガリも当然の様に付いて来た。
「ちょっとあなたどこ行くの?
何やってるのかしら?
休むんだったらそこのベッドにしなさいよ。
それにあなた名前も名乗らないの?
いい加減な娘ね。」
社長は簡易ベッドを指さしながら吠えた。
「あ!そうそうこの娘の紹介してなかったですよね。
あの沈んだ島で暮らしてた...
カガリ...カガリ...」
「カガリ マイコ。
ナガテったらとぼけちゃって...」
「アハハ..そうだったね!マイコちゃんだったね。
そうだお風呂にでも入ったどう?
汗もかいたし潮風にもあたったし....
ボクも後で入ろう。」
「おふ...それって何?」
「アハハハ...先生お願いします。
使い方教えてもらってもいいですか?
なんせ島暮らしだったもので...
このマイコちゃんは...」
「ええ、私は構いませんが...
カガリちゃんお風呂はあっち...行きましょうか?
ちなみに私もマイコなのでお間違えなく。」
鏡川医師はナガテを見た。
このあたりはマイコが流行ってんのか?
とナガテは思いながらベッドに寝転がったら、
あっという間に寝入った。
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