第10章  初恋心中。

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   「はい。」  2人で笑い合ってグラスにシャンパンを注ぐ。 「斈さん・・・ここまで付き合って下さって感謝します。本当は、独りは・・・怖かったんです。」 「こちらこそ。受け入れてくれてありがとうございます。」 「「乾杯。」」  高級グラスの音が響き2人で一気にシャンパンを飲み干した。今生で交わす最初で最後の盃。  グラスをサイドテーブルに置いて2人でベッドに横たわる。 「月杏、また出逢えたら・・・今度こそ君を1番に愛します。」  彼は、私を抱き締めながら宣言していた。 「斈さん・・・私もそうします。次に、あなたに逢ったら・・・・・・」  私も彼に抱き付いて小さく返した。  なにも怖くない。私には、抱き締めてくれる温もりがあるのだから・・・・・・  この初恋に全てを捧げます。        ━ 終 ━   
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