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第1章 初恋の残酷
私は、あなたから貰った多くのモノをなに一つ返すことが出来ません。同じようにあなたに返すことさえ出来たのなら・・・よかったのに。
この気持ちをもう抑えていくことが出来ないのです。
誰にも知られては、いけません。それでも私を覚えていて欲しい・・・わがままな願いです。
こんな仕打ちをするのに、〝覚えていて欲しい〟・・・なんて。
それでもこの想いを棄てきることが、出来ないのです・・・・・・
《 《
「月杏~ご機嫌だね~」
終業式を終えて帰り支度をしていると友達がニヤニヤと話し掛けてきた。
「ふふ~今日は、お父さんの会社のクリスマスパーティーなの。シャインハイドホテルだよ~凄いでしょ。」
私は、自慢げに友達に今夜の楽しいイベントのことを教えた。
「うっわー、さすが。」
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