第9章  運命にも、サヨウナラ

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    》 》 * 「どういう、・・・・・・ことだ。」  駆け付けた幸隆(ユキタカ)に答えようもない執事だった。 「月杏は、ドコだ!!娘はっ、ドコなんだっ!!」 「こちらです。」  執事は、案内した。そこは、〝霊安室〟と書かれている部屋だった。 「はっ、馬鹿な・・・・・・」 「どうぞ、ご確認を。」  扉を開けて入室を促す。覚束(オボツカ)ない足取りで中に入る。  中には、寝台が2つ。 「月杏っ・・・・・・嘘だろう?結婚して、倖せになるんじゃなかったのかっ!!」  そこには、綺麗な姿のままで娘が横たわっていた。 「南条さん・・・これを。」 「なんだ?」 「月杏さんからのお手紙です。あなたに、読んで欲しいと・・・」  執事は、封筒を手渡した。 「月杏・・・が?」   
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