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「どういう、・・・・・・ことだ。」
駆け付けた幸隆に答えようもない執事だった。
「月杏は、ドコだ!!娘はっ、ドコなんだっ!!」
「こちらです。」
執事は、案内した。そこは、〝霊安室〟と書かれている部屋だった。
「はっ、馬鹿な・・・・・・」
「どうぞ、ご確認を。」
扉を開けて入室を促す。覚束ない足取りで中に入る。
中には、寝台が2つ。
「月杏っ・・・・・・嘘だろう?結婚して、倖せになるんじゃなかったのかっ!!」
そこには、綺麗な姿のままで娘が横たわっていた。
「南条さん・・・これを。」
「なんだ?」
「月杏さんからのお手紙です。あなたに、読んで欲しいと・・・」
執事は、封筒を手渡した。
「月杏・・・が?」
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