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「はい。私は、外に居ります。」
執事は、軽く頭を下げて部屋を出た。
「お父さん・・・・・・いいえ、
幸隆さん。こうして1度でも呼んでみたかった。あなたを。
そんな願望が私にあったことをあなたは、知りもしないでしょう。いいえ。思いもしなかったでしょう。
でもこれから話すことは、全て真実です。
幸隆さん。私は、この世の誰よりもあなたを愛しています。
私が旅立つ理由は、ただ・・・・・・ソレだけです。驚きましたか?私は、養父であるあなたに恋をしました。
もうなにが切っ掛けだったのかを説明するのが難しい程の前から、ずっとです。
あなたは、なにも気が付かず知らなかったハズです。だから私があなたの再婚を反対しわがままをしていた理由が本当の所は、判らなかったのではないかと思います。
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