第9章  運命にも、サヨウナラ

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    私は、あなたと2人親子仲良く暮らせるのならソレだけでよかったのです。しかしあなたは、これから先を供に歩む伴侶を見付けていました。  私があなたの隣に立てないことは、判っていました。それが現実のモノとなり・・・私の世界は、壊れました。  あなたと2人細やかに過ごしていきたかった私の世界は、壊れたのです。勝手ですみません。  それ程にあなたの再婚は、私には衝撃的でした。そしてあなたと本当意味で〝家族〟になれる女性(ヒト)の存在に狂おしいほどに嫉妬しました。  私が望んでも望んでも手に入らないモノを手にした彼女が妬ましかった。  幸隆さん・・・・・・私の願いは、ただ一つです。  私を忘れないで。本当は、この気持ちを打ち明けないでいようと思いました。しかしあなたの結婚式を見て私の全ては、壊れたのです。   
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