初恋心中。

第9章 運命にも、サヨウナラ

　あなたは、なにも悪くありません。全部私が悪いのです。
　だからこの悪の根源を断ち切るよりほかに途がなかったのです。これは、もうあなたに恋をしたときから決まっていたのです。

　この想いに目を瞑って生きていくのか。それとも想いを抱いて旅立つのか･･･

　私は、あなたから貰った多くのモノをなに一つ返すことが出来ません。同じようにあなたに返すことが出来たのなら･･･よかったのに。
　この気持ちを抑えておくことが出来ないのです。

　誰にも知られては、いけません。それでも覚えていて欲しい･･････わがままな願いです。
　こんな仕打ちをするのに覚えていて欲しいとこんな方法しか思い付かなかった私を許さないで。どうか赦さないで･･･。
　許せないうちは、私を忘れたり･･･しないでしょう。ねぇ、幸隆さん。