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この想いを棄てきることが、出来ないのです・・・・・・
さようなら、大好きなあなた。
最初で最後の手紙を書きます。大好きなあなたへ・・・。
最初で最後のラブレターをあなたに。
私を、忘れないで・・・・・・
月杏。
っ・・・・・・なんでっ、なんでっ死んだりなんかっ・・・・・・俺に言えばよかったのにっ。どんなお前もっ俺の大事な娘だったのにっ。こんなことをしなくてもっ忘れたりんかしないっ。馬鹿野郎・・・・・・っ!!
このバカ娘っ!!」
手紙を握り締めて幸隆は、床に泣き崩れた。多感で素直で親思いの娘の苦悩を知らず気が付かず世界を壊したのが自分なのだと・・・初めて知らされたのだ。
その衝撃は、計り知れない。
旅立ってしまった娘にどうしろと言うのだろうか。
想いは、交差して絡み合って解けない。そして痛みの軋みを繰り返す。
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