155人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
彼を連れて逝くことが許されるのなら・・・・・・一緒がいい。
「もちろんです。お供をさせて下さい。私たちは、理に反する恋をしました。きっと善き場所は、望めないでしょう。だったら2人で荒れ地をデートしませんか?」
「ふふ、・・・斈さんが手を繋いでいてくれるのなら。」
「喜んで。」
彼は、そう言ってキスをくれた。お互いに赦されない想いを抱き針の筵を歩き続けた。もうこの辺で楽になってもいいだろう。
「あ、着替えましょうか。せっかく〝心中〟をするのですから綺麗な姿でしましょう。」
彼は、箱の中にある衣装を出した。
お互いにウェディング用の衣装に身を包みベッドに座る。
「似合っていますよ。」
「斈さんも、王子さまみたいです。」
「惚れ直しましたか?」
最初のコメントを投稿しよう!