第10章  初恋心中。

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    彼を連れて逝くことが許されるのなら・・・・・・一緒がいい。 「もちろんです。お供をさせて下さい。私たちは、(コトワリ)に反する恋をしました。きっと善き場所は、望めないでしょう。だったら2人で荒れ地をデートしませんか?」 「ふふ、・・・斈さんが手を繋いでいてくれるのなら。」 「喜んで。」  彼は、そう言ってキスをくれた。お互いに赦されない想いを抱き針の(ムシロ)を歩き続けた。もうこの辺で楽になってもいいだろう。 「あ、着替えましょうか。せっかく〝心中〟をするのですから綺麗な姿でしましょう。」  彼は、箱の中にある衣装を出した。  お互いにウェディング用の衣装に身を包みベッドに座る。 「似合っていますよ。」 「斈さんも、王子さまみたいです。」 「惚れ直しましたか?」   
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