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直也はうつ伏せの姿勢で、スマホゲームをし始めた。
私も、もう26歳。大人の身体だ。行為に至れば発情をし、満たされなければ疼きが残る。
不満な身体を、いつもあとから自分で慰めた。それだとすぐにイケる。だから今からでもしたいのに、
「まだ寝ないの?」
「うん」
「……コンビニ行ってくるけど、なんかいる?」
「冷蔵庫にまだビールあったっけ」
顔はスマホに向いたまま。
「ないよ」
「じゃ、それとなんかツマミ」
「わかった」
部屋着にコートを羽織り、玄関のドアを開けた。私が帰る前に、彼が寝落ちするのを期待して。
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