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すると珍しい漆黒の毛並みを持った獣が、まるで俺に気が付いたかのように勢い良くこちらへと突進してきた。
鋭い眼差し、鋭い牙、そして鋭く尖った爪。
一見すると、ドーベルマンのようにも見えなくはない。
威嚇しながらこちらへ飛び込んで来る獣を見て、ようやく俺は自身が命の危機に晒さられている事実に気が付く。
次の瞬間、漆黒の獣は俺を押し倒し馬乗りになっていた。
瞑っていた目を開けると、そこには端正な顔立ちのオオカミがこちらをじっと見つめていた。
……俺と目が合っている。
不思議な体験に、目の前のオオカミに対しての恐怖心が次第に薄れて行く。
「……約束通り来たようだな」
馬乗りになっている漆黒の獣から大神の声が聞こえてくる。
「え?教授?!どこにいるんですか?!」
「ここだよ、新高クン」
大神がいつも見せる不敵な笑い方も獣から聞こえてくる。
……もしかして、この獣が“大神教授”?!
そう勘づいた瞬間、目の前の獣は俺の喉笛を喰らいつくように舐め回した。
ザラザラ舌触りが気持ち悪く感じたが、徐々に気持ち良く感じていく。
そこから長い舌は鎖骨へと滑り、着ていた服を鋭い牙で強引に破っていった。
「ふぁっ……教授、や、め……くださ……あぁ!!」
上半身が露わとなった俺の紅く膨れ上がった突起を、長い舌が執拗に舐め上げる。
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