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タバコ
一仕事を終えてツヨシはタバコを吸っていた。そこにユウタがやって来た。"満足しました"。そんな顔でツヨシを見た。それからタバコに火をつけた。相変わらずラッキーストライクを愛用している。ツヨシはその匂いが嫌いだった。
「きかないの?」
「何を?」
「ユカちゃんとのこと」
「興味ねーし」
ふーん、と言ってユウタはニヤニヤしている。それから。
「でもさ…。酔ったらデキる女とか1回でいいわ」
…導いたのはオマエではないのか、と思ったけどツヨシは言わなかった。それよりもユウタがルイについて触れないかドキドキしていた。その意味は、分からない。
「じゃあな」
喫煙室に2人だけだったのが気まずくツヨシはその場を離れた。もう少しで昼休憩だ。月曜日の朝は早い。少し忙しかったせいもある。
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