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「君は孤独なんだろ」とドッペルゲンガーが出し抜けに図星を差した。
「ああ」と隆は然も寂しそうに呟いた。
「君の思いが現れたんだ。ドッペルゲンガーは孤独な者の前にしか現れないものだよ」
「そうなのか」
「ああ、君は普段、誰にも共感してもらえなくて孤独に喘いでるんだろ」
「まあね」
「だったら思っていることを話してみなよ、誰にも共感してもらえないことをさ」
隆が戸惑って無言でいると、ドッペルゲンガーは更に言った。
「そうすれば、君は孤独じゃなくなるよ。間違いなくね」
そんなものかなと隆は思ってみた。
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