色男、どっちが無駄かと、腕を組む。

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 そのGくんが、家の近所のバーに飲みに行ったときのこと――。  とある会社の社長さんに、Gくんは出会った。その社長さんは、中小企業、そのあたりの社長さんで年齢は五十代前後ぐらいだったらしい。  バーのマスターと、その社長さん、Gくんと三人だけの薄暗い店内。ぽそぽそと、三人で会話が繰り広げられるのは、ごく当たり前の流れであろう。  そしてGくんは、タバコを嗜むので、かちっ、と、ライターでタバコに火を点けたのだとか。  すると、その社長さんが難しい顔になり、大真面目な顔で、Gくんに質問をしてきたのだという。
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