挨拶

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「探」  ホラー映画の被害者キャラにひとこと。 ・殺人鬼を嘗めすぎている。  ある部屋に隠れて、扉を家具や家電製品で塞ぎ、アイツはこれで入ってこれないだろうと安堵したのも束の間、殺人鬼が別の場所から入って来て殺られてしまう。 殺人鬼が、律儀にドアノブをカチャッと回して正面から堂々とやって来るとは限らない。ドアを塞がれて素直に諦めるとも限らないという。しかしながら最大の問題は、密室を作ったはいいが、そこから出られない墓穴ほりが待ち構えています。 「悪かった、もう悪いことしないから、取り敢えず開けてくれ」とか「ちっ、また明日出直すか」という殺人鬼は観たことがありません。 「そんなこと言って、私以外の女を何人やったの?」 「数えられないな」 「やっぱり最低! そんなにやってたなんて信じられない」 「お前で最後だ。信じてくれ、俺はもうお前以外とはしない」 「今度したら、あんたのこと訴えてやるんだから、覚悟しなさいよ」 「それだけは勘弁してくれ、俺はまだ死にたくはないんだ。死刑だけはやめてくれ」 「自業自得よ。まあ、今回だけは許してあげる。入って......て、あんた誰? タカシじゃない、きゃあああっ!」 ズレ感を楽しむコントのような描写や台詞回しになります。被害者キャラに更にひとこと。 ・他にやることなかったの?  舞台に到着して間もなく、お酒あり、くすりあり、エッチありのバカ騒ぎが繰り広げられる。 殆どの被害者キャラが冒頭でやっているのは海外ホラー(スラッシャー系)のお約束になっているのか。わかりませんが、他にやることもあったろうにと感じます。あれだけ飲むと一人や二人は二日酔いでダウンしていてもおかしくない量の酒を飲んでいるのに、後日でピンピンしていると言う。
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