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  c766ca9b-246a-4cd6-8d82-e6129ef0d8b8    〜2年B組愛の劇場〜 カワジョラブストーリー 作・青虫渚              最終話「涙のクリスマス・イヴ」  12月24日。  授業が終わるとすぐ、先生が愛の席までやってきた。愛は顔を真っ赤にして先生を見上げた。先生はいつもと変わらぬクールな顔で、学級日誌を差し出した。 「え?」愛は戸惑った。「私、日直じゃありませんけど…」  言いかけて、ハッとした。愛は素早く日誌を開いた。今日の日付のところへ、一枚のメモが挟まれてあった。メモにはこう書かれてあった。 『17時、緑ヶ丘の駅の改札で、待ってる』  愛はそのメモ書きを見た途端、嬉しさのあまり死んでしまいそうになった。すると先生は「あ、お前じゃなかったっけ。間違えた」とボソボソつぶやいて、日誌を取り上げた。「ええと、誰だったかな」 「わ、渡辺さんです…」 「あ、そうか。悪い悪い」  先生は立ち去った。先生があまりにも堂々としているので、周りの友達は気づいていないようだった。けれども愛は先生の耳がほんのりピンク色に染まっているのを、ちゃんと見逃さなかった。   愛は震える手で、カバンへそのメモ書きをしまい込んだ。潰れないよう、とっても大事に、とっても丁寧に。
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