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「これでいい?」
「うん、ありがとうユウ。」
傍から見たら諸事件だろという主張が飛び交いそうだが、やはり長年生活を共にしてきた仲、この流れは優に理解できていた。
ユウ、基花月侑里(かげつゆうり)は俺と同じく同性愛を好む人種で、何よりその相手の独占欲に特徴があった。俺は、逆に誰かに愛されたいその思いは彼の独占欲に匹敵する強さがあった。そして、幸いお互いは惹かれあいすべてを打ち明けたのだ。
告白するには絶好の日だった。何しろ、彼と初めて出会ったのも、彼と住むことを決意したその日も、満月の光が降り注ぐ幻想的な夜だったから。
彼も薄々気づいていたらしい・・・
彼から話しかけてきたんだ。
「なぁ、タクヤってさ・・・
誰かに独占されたい欲ってあったりするの?」
まだ俺も彼が独占したいタイプの人間か確認していなかったからちょっと戸惑った。
「え、いきなり何を・・・」
「いや、何もかも俺に任せるからさ・・・
ただ単にめんどくさがりっていうよりかは誰かに支配されたい感でてるしなって・・・」
独占欲に秀でている彼はの観察力は目にみはるものがある。まさしくその通りだったからだ。とはいえ、そのままそうなんですって言ってしまって引かれたらいやだった。
「・・・。ユウって逆に独占したいよね好きな誰かを・・・」
「好きな誰か?俺が独占したいのはお前だけだよ、タクヤ。」
至極ストレートな告白に戸惑いつつも、、、
「そう、俺はそんなユウに独占されたいんだ・・・」
・・・・・・・
・・・・
・・
「月が綺麗だな」
・・・・
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