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殺人罪は勿論ある、この場合も例外ではない。
だが、法によって縛り付けることを許されなくなった場合におけるその取り締まりは、法という力ではなく人間の実力行使、物理的に関与してそれを取り仕切る。
簡単に言うと、俺らが使う魔法は敷地に対して行うモノ、この範囲内では法等の権力はいかなるものも通用しないという魔法を有効にするっていうそういうタイプの魔法。
だから権力行使で逮捕なんてことはできない、かといって義務と銘打って連れて行くこともできない、義務で連れて言う権限を持ってるからこそなしえることだから…
だから、見張る。物理的に敷地の外でそれを見張るのだ。
とはいえ、彼は仕事をするなどと出かけたりする。この魔法は特殊で術発動者に依存するようになっている。基本的には敷地がその対象だけど、魔法を発動した本人にもその力は付与されている。その場から離れても彼を逮捕し隔離させることは許されない。そして俺は永遠この敷地に閉じ込められる身、文字通り死ぬまで続く魔法なのだ・・
月の光が絶頂を迎える、その瞬間。
「タクヤ・・・」
「ユウ・・・」
「「共に歩もう」」
詠嘆?んなまどろっこしいものは無い、魔法陣に対称の血を絶頂の時に捧げるだけだ。俺はユウの、ユウは俺の指をナイフで切りつけ血を垂らす。
狂った愛情の持ち主だからこそ、なせることなのだろう・・・・
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