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その瞬間、月明かりから2本の光の筋がユウと俺とにあたりフラッシュする。
これで完全に彼に、ユウに支配される身になった。権力行使を許さない魔法ってあいまいな言い方をしたけれど、魔法陣には効果を書き込むところがあって、そこは自由なんだ。
”彼の独占を邪魔する権力行使は一切を退ける”なんて書けたりする、文字通り支配される身になるわけだけど、それでいい。だからそうした。
ただ単に権力で邪魔されることを許さないだけじゃない、俺と彼との特殊な関係に一切の切込みを入れさせないそんな力も込めてるんだ。
そして誓いの証で・・・
「タクヤ、君は俺のモノだ。」
そう彼は言うなり、俺の首に首輪をつけた。従順であれというそういう意味を込めて・・・
「うん、ユウと生涯共に過ごす。」
静かに答える。
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