橋本

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「あの時言ってたよな。厄介なものとか」 「ああ言ってたな。見ただけで何かわかったのかもしれないな。明日又行くだろ?その時あのお面持って行かなくちゃな。今日忘れちゃったぜ。お前があんな状態だったから」 そう言われ、あの階段の所で見た二つの顔を思い出し鳥肌が立った。 「アレはヤバいよ。ここから上、この鼻の上から覗いた顔が二つ。女の子だと思う。床すれすれに一つとその上にもう一つ。そして笑ってて・・・・・・」 自分の顔に手をやりながら話す俺が突然黙ったのを不審に思った橋本は 「どうした?」 「・・・・・・」 「おい、どうしたんだよ」 「・・・・・・俺。今女の子って言ったよな」 「ああ言ったな」 「何で女の子だと思ったんだろ」 「はぁ?何言ってんだ?自分で見たんだろ?」 「そうなんだけど・・・・・・」 あの時は咄嗟に女の子だと思った。
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