橋本

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どの位経ったのか、自分の隣に読み終わった漫画が何冊も積みあがっている。ふと時計を見るともう七時になろうとしていた。気を紛らわすだけで読み始めた漫画だったが、夢中になってしまっていたらしい。 「あ、七時になるな」 「あ?ああ」 橋本は顔も上げずに返事をする。 見ると、最初に手に取った漫画を持っている。結構な時間が経ったはずなのにまだ読み終わっていなかったのか。恐らく、ただ手にしているだけで読んではいなかったのだろう。この時間橋本は何を考えていたのか。 俺は漫画を片付け 「下に行こうぜ」 「先に行ってて」 「何で」 「いいから」 「・・・・・・わかったよ」 読んでいない漫画に見ている橋本を残し、俺は下の階へと降りて行った。 「すみません」 俺は声を掛けながら台所へ入る。 台所は対面キッチンになっており、台所の隣にテーブルと椅子がある。 そこで食事をするのだ。
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