死を招く手紙

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~10年後~ 一般家庭の一住民:橘美幸(姉)・千里(妹)姉妹 「ねぇねぇ昔無差別脅迫文入り手紙殺人事件っていうのがあったんだっけ?」 「昔って、まだあれからようやく10年経ったばかりだよ?」 「どうなったの?この前世間をざわつかせたニュースの特番でやってたけど途中で寝ちゃって・・・」 「なんてことない話だったよ・・・ 例の掲示板は被害者との関連性なんかじゃなく、実際に毒殺した加害者とのコンタクトに使われてたんだ。一見普通の書き込みのように見えて連絡取り合ってたんだってさ。そのすべてに被害者との関係者が書き込みをしていたことがわかって、四元神威は殺し方をただ紹介していただけで、それで脅迫文付きの手紙を出したんだって・・・ 神威がスカウトした殺人遂行者が途中で投げ出すことの無いよう、若干遠まわしな方法で脅迫で追い詰めて・・・ 殺し方もさほど凝ってないのも、自分の命令で意図する行動をとり人の命を奪うというのを楽しみたかったからってだけでって言ってたよ?」 「詳しいね」 「そういえば、その四元神威って狂った人死んだって聞いたよ?」 「え?」 「?」 「これ・・・」 ”あなたの寿命はあと7日です。 死神代行業者 代表取締役社長 四煮神威” 「え、でも葬式挙げて、もう死神は出てこないって‥」 「じゃあ模倣犯?」 「それか、それを知らない誰かのしょうも無いいたずらか・・・」 「じゃあ安心して良いんだね?」 「そうか、だから聞いたんだね。だって、お姉ちゃんもその話知っていたはずだもん、一緒見たでしょ?彼が死ぬところ・・・」 「・・・。」 「さぁご飯にしよう?」
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