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「はははははは、ヴィーナス誕生じゃあるまいし、その余計なガードを外して、きをつけしてみてくれよ」
男の容赦ない要求にみゆきは赤面し、眼を伏せた。それはまだ18歳の彼女にとって最大の恥辱であり、拷問であった。
みゆきは極めてゆっくりと両手を腰の両側へ移動させた。
「ふん、いいねえ、若い女のカラダはみずみずしくて最高だよ。へへへへへ、じゃあそのまま両手を水平に上げてみてくれ。これで最後だ」
みゆきはなすがままに両手を水平に上げ、男の前にその裸体を晒した。
「おお、いいねえ、すげえスタイルいいねえ。よし、それじゃあ、もっと近くでじっくり見させてくれ。それで終わりだ」
男はみゆきの眼前まで近づくと続いて、みゆきの若い肉体を凝視した。みゆきの躰は恐怖で震え、両眼は固く閉じられていた。
「最高だな、最高だよ。その恥じらいのある顔がなんとも云えないねえ。そしてこの汚れなき完璧な肢体。みずみずしく、はじけるようだ。すごいよ……」
男の息が興奮で荒くなっている。屹立した男の下半身がズボンの前面を隆起させている。
「よし、じゃあ仕上げにかかるぜ。へへへへへ、いまからおまえをいただくぜ。おまえのこのパーフェクト・ボディを、それから、へへへへへ、おまえの命をな」
「えっ!」
眼を見開いたみゆきの顔に異臭漂う男の獣面が覆い被った。
「えっ! や、やめて下さい。もう終わりだって云ったじゃないですか!」
みゆきは身をよじり、男から逃れようとした。しかし、男の俊敏かつ猛然たる特攻に抗うことはできなかった。
「い、いやああああああああああ!」
みゆきの絶叫が雑木林に響き渡った。
野生の獣は、淫邪な悪魔と化し、みゆきの艶やかな肌に吸いついた。やがて悪魔は凌辱の限りをつくし、絢爛たる夜空を血の色に染めあげた。
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