僕は月に叫ぶ

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翌日の夜、僕は月を見ていた。今日の月も綺麗だ。しかし、今日はベランダではなく自分の家の前の道路で見ていた。もちろん両親を起こさずに静かにでてきた。 僕が外で見ている理由が2つある。 一つ目がたまには違う角度から月を撮ってみたいと思ったから。 まあ、あくまでそれは言い訳にすぎないんだけどね。 そして、二つ目の方が本題でまた彼女に会えるかなと思ったから。 しかし予想通りで、彼女は現れなかった。僕は諦めて家に戻ろうとした時に彼女は暗がりから月明かりに当たって姿を現した。昨日は、ベランダからしか見ていなかったからわからなかったけど近くで見るととても可愛かった。 髪はストレートの黒色で、肌は白かった。すらっとした体型でモデルなのではないかと疑問に思う程だった。 僕と彼女はしばらく硬直状態だったが、すぐに僕は挨拶をした。 「こんばんは。いい夜ですね。」 彼女は僕の挨拶に微笑み返し挨拶をした。 「ええ、こんばんは。たしかに月明かりも一段と明るくていい夜ですね。」 僕も彼女に対抗するかのように微笑み返した。 そんなことをやっているからか、僕たちは少しおかしく感じてしまい笑ってしまった。 「「ふふ ふふふ」」 なんだかおかしかった。とりあえずなにかが面白くて笑っていた。 「ふふ、こんなに面白い気持ちになったのは久しぶりよ。ねえ、ちょっといいかしら。」 不意に彼女は質問をしてきた。 「ん?なに?」 僕はそれに優しく答えた。 「あなた、名前なんていうの?」
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