僕は月に叫ぶ

1/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
僕は月が好きだ。まん丸い月が好きだ。いや、高校2年生にもなってまん丸いじゃおかしい。まん丸いじゃなく満月だな。満月を見ていると不思議と心を奪われたように感じるから。いつも、近所の人が寝静まったころに自分の部屋のベランダから見ていた。そして、その日の月をカメラで撮っていた。 その日も満月をベランダから見て写真を撮ろうとしていた。 しかし、月明かりの光の中に神秘的なことがおきていた。 月明かりが道路に差し込んでその道路の上で女の子が踊っていた。 僕はその光景を見惚れていた。女の子が踊っている踊りはそれ自体がすごく、そこに月明かりが照らされていてまるで本当に舞台で踊っているように見えた。僕は無意識のうちにカメラのシャッターを押していて、その音で女の子はこっちに気がついたらしく顔を少し赤らめ逃げていった。 僕は声をかけようかと迷ったが夜だったため、かけれなかった。 僕は今までの踊りを見ていてなんとなくだが彼女の踊りに僕は好きになったと感じてしまった。 これが僕と彼女が始めて会った時の瞬間である。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!