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3、初めては屈辱的に1
ゆっくりと茜が目を覚ました。
知らない1室に居てとまどえば
「起きたのか?」
その言葉に驚いた顔をする。
「あぁ、先程の事は覚えて無いのか?」
そう言いながら苦笑すると
「先程?」
茜が戸惑い、何か粗相をしたのかと勘違いをして有馬に
「すみません、何か、不味いことでも?」
そう言いながら茜は有馬優也に困った顔をすれば
「酔った勢いで言ったのだから、覚えてないか? では、思い出させてあげるついでに1つ、確認だ」
そう言いながら有馬は眼鏡をかけ直した。
「俺と付き合いたいそうだけど、本心か? 柊茜さん」
フルネームで名前まで呼ばれてとまどえば
「手取り、足取り教わりたいとか言ってた気がするけど?」
そう言いながら有馬優也は茜に微笑む。
その笑みが怖くてベッドからズリ下がれば
「ここまで、連れてくるのに結構体力使った、もし、嘘なら、今の話は全て忘れるけど? 無論、君が未だに処女だと言うことも、忘れよう」
そう言いながら茜に微笑むと
「さあ、どうする?」
こんなシュチュエーションもう無いだろう。
今、茜はもちろん断り忘れてもらうことも出来る。
やがて茜は
「わ、私……」
そこまで言えば少し考えた顔をした有馬は微笑むと
「君の自由だ、ゆっくり考えなさい」
そう言いながらそっと有馬が茜を見たら茜の顔も自然と赤くなる。
「決めました、私、有馬上司とお付き合いしたいです」
恥ずかしそうにそう言えば有馬は軽く頷き
「では、2人の時は、優也と呼びなさい、それと、1つ、言い忘れていたが」
そう言いながら微笑みを崩さず
「俺は、君の婚約者って事でいいのかな?」
その問い掛けにとまどえば
「知っての通り、我が社は、婚約恋愛なら認められているが、それ以外はNGって事になっている、それは知っているよな? 当然」
と聞かれて茜も頷く。
「では、初めてなんだよな? それと、もう1つ、こちらが最後だが……。」
そう言いながら意地悪く微笑むと
「俺は虐めたり鳴かすプレイが好きでね、俺と付き合うのなら自然と調教も受けて感じやすくなってもらいたいと思うんだけど? どうかな?」
そう問いかけられて戸惑い茜が黙った。
「茜? 答えて、良いよね?」
真剣な口調で問いかけられて茜がとまどえば
「嫌ですって、意味かな?」
その問い掛けに茜が慌てて頷けば
「そう、茜、なら、無理矢理でも、快楽を教えこみ体を変えてあげるのが先か」
そう言いながら茜ににじり寄り始めた優也に茜が慌てて逃げ出せば
「こら、どこ行く? こっちに来なさい」
先程もそうだったが、優也に叱られると何故かとても怖い。
子供のように慌てて部屋の端で丸くなれば優也が茜のそばに来た。
そして、優也はため息を着くと無言で茜を抱き上げベッドまで運ぶと
「逃げたな、お仕置きするから服を脱ぎなさい」
そう言われて茜が首を左右に降れば
「言うこと聞けないのなら、それ、破くよ、嫌だろう? 脱ぎなさい」
そう言いながら茜を見下ろすその瞳は何時もの優しい瞳ではなくて、初めて見せる咎める大人の怖さに触れた茜は怯えていてびくびくしながら手を服に伸ばすと震えるその手で脱ぎ始めた。
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