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という訳で伊織先生のよく分からないリクエストのために、またみんなでチャイナ服で駅前合流。
良くんとタッくんのチャイナ姿はかなりセクシーだ。だが今回もみんなスパッツ着用だ。道行くおじさんが「ちっ。スパッツかよ……」と舌打ちしたが知ったことか。
みんなでごとんごとん電車に揺られて、五丁目さんおすすめの星空観測スポットの旅館に向かう。
その中、タッくんが疑問に思っていることを俺に聞いてくる。
「親父さんは、一体、歳はいくつなんだ?上か下かさっぱり分からない……」
ああ。恐れていた質問が来てしまった。正直に答えるしかない。
「俺も知らないんだ。何回も聞いてるのに『私は永遠のピーターパンさ!』って取り合ってくれないんだよ……」
「痛いです……」
束砂さんの直球が飛んできた。
「瑠璃のお母さんの歳は?多分近いだろ?」
げたんわくんがなかなか鋭いことを言う。それも正直に言うしかない。
「母さんは、『私は永遠のシンデレラよ!』って教えてくれないんだ……」
「永遠のシンデレラ!その二つ名、俺も使いたい!!」
なぜか良くんが食い付いた。
「私は永遠の野原ヒ◯シだから似たようなものか」
タッくんの一言に大分違う気がしたが、痛いのは俺の両親のほうだから、そうかもねと適当にお茶を濁した。
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