先輩との出会い

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次の日、先輩とご飯を食べた。 「そっか....俺は親にカミングアウトしたら、泣いちゃったから俺は諦めたって言うか、親が心配だった。泣いちゃったからね」 「あ、そうだ。スカート貸そうか!」 「え?いいの?」 「うん。着られなくなったスカートあったから。」 私はそれだけで嬉しかった。 「似合うかなぁ」  「大丈夫だよ!脚細いし綺麗だから」 「ありがとう!」 私はニーハイを中3の時買っていたのでそれも合わせようかなと思った。 そう言えば先輩がのど○まん大会出たって言ってたから見てみよ。 「歌上手ねっ」 あー制服変えたい。なんで私だけJKじゃあないんだろ。 気持ち悪い。 私の住んでる所は田舎なので女装なんかしたら通報されるのが現実。 そのころ先輩も.... なんで僕は男子高校生じゃあないんだろう。 先輩が考えていることも同じ。 そんなことが続いている。 女の人が男の人の服を着ると、ボーイッシュと言う言葉があるくらい普通だけど、男の人が女の子の服を着ると、オネエみたいな言葉になってしまうのが苦しい。 なんでこんな言葉が生まれたのか。 有名人がオネエと言う枠を作ってしまったからなのか。 そんなことばかり考えていて眠れない。 私はオネエって言われるのが怖くて嫌だった。 ちなみにオネエと性同一性障害は全く別。 それなのにお父さんは同じ扱いをする。 お父さんの知り合いにもそう言う人がいるからそんな事を言っているのか。 先輩に親にカミングアウトする方法を聞いてみた。 そうしたら.... 【先輩!親にカミングアウトする  方法教えて下さい。                       僕はね、親にカミングア                      ウトしたら、お母さん泣                                         いちゃって。          やっぱ女の子じゃ無くなっ          ちゃうのは嫌だみたいだ          ったから、僕は大人になる          まで我慢するの。 ありがとう。    】 私も親にカミングアウトして、もし泣いちゃったら諦めよ。 そう決めた。 次の日、車で学校に行くとき、お母さんにカミングアウトした。 「私、女の子になりたいの」 すると、 「は?バカじゃあないの? 何とっちがった事言ってんの?」 泣いちゃうのではなく、怒られた。しかも全力否定。 以外な言葉に私は反抗してしまった。 「そんな事言っても諦めないから」 「あっそ」 そこからもっと親への反抗が強くなった。
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