2話 山田陸(おれ)賞金首1億

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 すると先生たちの声が静まり返った。  どうやら体育の教師であるステテコを呼んだようだ。  お尻の筋肉がすごく発達している男子教師であり、  ステテコのようだから、ステテコの教師とよばれている。  そいつは思いっきりドアにタックルすると、    ドアがみしりと音をたてた。  少しだけヒビが入ってしまったかのようだった。 「ま、まずい、みんな決めてくれ、ここで腕輪をはめるか、はめないかを、はめれば、きっとさっきの林助君のように外に逃げられるかもしれないんだ」  生徒会長の銀山アギが叫ぶ。  彼の眼差しは必至で生き残ろうとしているそれで、  彼はみんなに見えるように、腕輪をはめて見せる。  次にその腕輪を外そうとするもやはり外れないようだ。  おれも覚悟を決めて自分の席に戻ると、  そこには1つの箱がおいてある。  おれの心臓がどくんどくんと脈打つ。  もしかしたら腕輪をはめることによって、おれは山田陸ではなくなり、  単なるやまさんという名前のプロレスラーになってしまうのではないのか?  おれの脳内には恐怖と沢山の妄想が頭をよぎるのであった。 「しゃらくせぃい」
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