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おれは大きな声で叫んだ。
力也たちがこちらを見ている。
プロレスラーになったのは強くなりたいから、
沢山の人に見てもらいたいから、
そして両親にもう一度こちらを振り返ってほしいから、
本当の心の中の訴え、
おれはおれは、いじめがしたくてプロレスラーになりたいわけじゃない、
力也がリーダーだろうと、もう関係ない、
これからは一人の高校生として、生きていかねばならない。
そして沢山の可能性を導き出して、その先にある、何かを導きだしたいのだ。
「おれはこの腕輪をはめるぞ」
「ばか、よせ、やまさん」
力也が止めに入る。
もうおれを止めるものなどいない、
気づけば腕輪をはめていた。
脳みそに沢山の情報が叩き込まれていく、
そしてゆっくりと頭の中に侵入してくるその情報には、
おれは驚きを隠せず。
それを慎重に聞いていた。
【防御】【効果は体が丈夫になる】
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