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「木暮さん、今からお母さんのご遺体を病院に運びます。突然死と言うことになりますので、私たちの他に確認が入ると思いますが、こちらで話は通しておきますので、帰宅したら倒れていたと言ってください。 妹さんのことは、分からないとだけ言っていただければいいです」 その風体に似合わない口調に戸惑う。 「はい…。それでいいんですか」 「それだけでいいです」 「はあ…あの、父親に連絡を…」 「こちらから、しておきますので、このまま病院へ向かいましょう」 母親の遺体は救急車が来て運ぶとのことだ。
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